ターンアラウンドマネジメント
企業再生というテーマ
最初に入った会社で、企業再生を専門に取り扱っていたコンサルタントと仕事上特に接点がなかったので、企業再生案件に携わることはありませんでした。最近、フリーで仕事をしていて、それっぽい話をいただけそうなので、ターンアラウンド関係の本を読んでみました。
状況がわからない
言葉の意味は分かるけれども、そのことばが何を指しているかは分からない、というような言語哲学のような言葉遊びをしてみても良いのですが、要するに、本として、理屈は分かります。しかし、実態として、再生の対象となる会社の経営者の顔も思い浮かばず、従業員も浮かばないという状況ではどうしても抽象的に理解せずには居られません。
頭の中のデータが少なすぎて、解釈を与えるだけの背景が形作れない、といったところでしょうか。
後は、本が海外の文献の翻訳であるため、テーマが違うことに加えて、日本の企業にコンサルに入った経験を活かせないということなのかもしれません。
案件への参加が叶ったら
一言で言えば、再生案件がどういうものか、というイメージをつかむだけで明確に一つの収穫、具体的な情報が豊かになれば二つの収穫、ということになるのでしょう。本を読む限りでは、再生の手法は極めてシンプルな話のようです。
あまり頭の良くないコンサルタントが、企業再生の秘密、などと書いていて、ほとんど他の戦略本と同じ内容の本しか書けていないのを見たときに、再生に特別な手法が必要というわけではなく、再生の対象となるようなクライアントに、凡児を徹底することが難しいのではないかと思えました。
まあ、そういうところも含めて、仕事のなかで磨き上げることができれば、と考えています。