B☆らぼ

知っている、から、理解できた、へ。理解できた、から、できる、へ。ビジネス知識からパフォーマンスへの橋渡し

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意識高い系から被害を受ける

twitterやblogを見る限り、「俺がビジネスを回しているぜ」「素晴らしいクライアントから依頼を受けて手伝いをしているぜ」というようなことを書いている人と仕事をする予定になっています。

 意識高い系(笑)

 あのさあ、仕事をスタートしなければならない時間が刻一刻と迫ってきているのに、なぜ、何一つとして具体的な状況が固まって来ないのですか? 一応こちらは、他の仕事や活動を制限して備えているんですが、音沙汰なしとかあまりにも失礼ではないですかね?

 

 まあ、もちろん考えられる理由はある。

 

その1:案件の交渉が難航

 たぶんこれが一番の原因。仕事をまとめて、さあ、これから着手しようという段階で、にっちもさっちもいかなくなったのではないかなあ、というあたり。

 

その2:ステークホルダーが離反

 1の原因と思われます。キーマンと思っていた人を握っていたところ、実は他に口出しと実行力のある人がおり、「はあ、ふざけんな。お前なんて知るか」という具合に混乱。

 

その3:こうした交渉事に頭がいっぱいで私のことなんて気を遣いたくない

 私に直接関係しそうなことは、これ一択でしょう。とにかく、今、案件がぽしゃるかもしれず、具体的なレベルのことを話すことができない。かといって、仕事自体がなくなってしまうかもしれない可能性が50%ある、と正直に言ってしまうと、当然ながら、前金で契約金をもらっているわけでもない私が仕事を蹴る可能性がある……となると、ぎりぎりまで引っ張っておきたい、というような黒いことも考えられるわけです。

 

 私に状況説明の一つも寄越さないのは、そういう理由ではないかと思っています。この時点で、信頼感がほぼゼロなのですが……。

 

意識が高かろうが低かろうが関係ない大事な話

 意識高い系()とかやりがいゼロとかどちらでもいいのですが、私としては、作業の内容と対価と時期が決められているのだから、それに応じて、安心した気持ちで仕事をさせてくれ、ということだけです。

 

 要は、どれだけ高邁な思想で仕事をしていようがいまいが、私が知りたいのは、いつから何の仕事をいくらでやるか、ということだけなのです。それを決めてもらわなければ、こちらは無駄に時間拘束やら心理的な負担が生じるだけで、一切金にならないわけです。

 

 素晴らしい仕事をしてくれ、と私は頼んでいるわけではないのです。そんなことはどうでもいい。私に仕事を依頼してきたのだから、依頼の内容を詰めて、委託するまでがあんたが最低限しなければならない仕事だろう、と言いたいわけです。むろん、一度案件が揉め始めると、こちらに仕事が与えられないような状況になるんでしょう。そもそも仕事がなくなるかもしれないんだから。

 

 でもね、それは、あんたの話であって、私が努力して変えられる余地が一切ない話なのですよ。あんたは苦しめばいい。しかし、巻き込まれて、面倒くさい思いをして連絡を待っているこっちは、一方的にロスを背負わされているのと変わらない状況なんです。高い理想に基づいていようが、下劣な思想に基づいていようが、私のように巻き込まれているだけの人間にとっては、細かい仕事をきっちり詰めてくれる人がいいお客さんで、そうでないのは悪いお客さんなんです。これだけは、世の中の高邁な意識でビジネスを動かしている(つもりの)人に言っておきたいところですね。