B☆らぼ

知っている、から、理解できた、へ。理解できた、から、できる、へ。ビジネス知識からパフォーマンスへの橋渡し

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インターネット専業だったどっかの生命保険会社のえらいさんが書いた記事についての話

 

毎朝30分以上早く出社してたけど別に評価されてなかった新入社員の話 - 脱社畜ブログ

 

 

社畜ブログの人が書いていたので、援護。

  これは完全に同感ですわ。

 彼は30分どころか、定時の2時間ぐらい前には毎朝出社するようにしていたらしい。「らしい」と書いたのは僕自体がそんなに早く出社することがなかったので、確認のしようがなかったからだ。それでいて、夜は夜で終電近くまで会社に残ることも少なくなく、彼の会社に対するコミットは勤務時間だけ見れば非常に高いものになっていた。

  しかし評価はされていなかったと。これはね、結構リアリティのある話で、私も同じような光景を見ました。もちろん、風土の問題というのもあると思うのですが、おそらく、件の社長やこのハックを薦めている人は、「良いアウトプットを出せる」というのが暗黙の前提になっていると思うのです。

 

 いい仕事をしていて、なおかつ、努力原理が支配している組織、というのであれば、ハックにもなると思います。はい。能力と努力が同時に評価されるわけですからね。

 

 しかし、能力がないのに、努力だけを前面に押し出している人が評価されるとは思いませんわ。組織によっては、会社に来て新聞読んでいたら、「家でやれよ」というところもありますし。私が最初に勤めた会社だと、労働時間だけが長くて能率が悪い仕事をしていた人が陰でものすごく罵倒されていたことも覚えています。そういう人間がいるのは迷惑ですからね。個人的にもその人がいたせいで、負荷が降ってきて、嫌な思いをしたことがありました。

 

 私はね、結局新入社員が好かれるか否かというのは、仕事の態度よりも愛嬌だと思うんです。私は会社に入ってから苦手な人や嫌いな人に「一切話しかけに行かなかったけれども」ものすごく気に入ってもらえるお客さんがいたし、仲の良い人には評価してもらえるように頑張ったから、ボーナスもたくさんもらえたし、楽しく過ごせたわけです。プロジェクト組織だからというのもあるんでしょう。ただ、自分よりも愛嬌のある人が、色々な人とうまくやっているのを見て羨ましいとは思いました。自分では実行しませんでしたがね。

 

 たとえ、このハックみたいなことをしても、「愛嬌のない奴はダメ」「仕事が絶対的に遅い奴はダメ」だと思うんです。私は。本質的に可愛げのない人間は、どれだけ努力しても可愛がられることはない、というのが結論だと思います。

 

 だから、こういう助言を真に受ける必要はないと思います。このハックが極めてうまくいく人もいれば、そうでない人もいるのです。そして、おそらく後者はけっこうたくさんいる、と私は思っています。