経営コンサルタントって一体何だったのだろう?
ファーストキャリア
新卒で入社したのは、国内のコンサルティング会社でした。経営コンサルティングという仕事について、いまだによくわからないのですが、当時はもっとよく分かっていませんでした。
何となく、「アドバイスでお金がもらえる」「カッコいい仕事」程度に考えていました。で、会社に入って、仕事をしながら、コンサルティングは何なのか、ということが従業員の間で話題になっていても、結局よくわかりませんでした。
ですので、コンサルティングという仕事を振り返りながら、どういう仕事なのかということを少しばかり明確にしてみたいと思っています。
◆現実にはいつも問題がある
一般論として、世の中はいつも理想とかけ離れています。卑近なレベルでいえば、あいつが言うこと聞いてくれない、頼まれたことがうまくできない、客に怒られた、というものから、売上が上がらない、利益が出ない、というレベルの悩みまであります。
うまくいっていないのなら、改善策があるはず―――ここに、コンサルタントの基本的なニーズがあります。
理想を描くことは、現実とのギャップを明らかにすることです。現実は様々な側面でダメダメなので、問題意識さえあれば、いくらでもギャップを見出すことができます。そのギャップは、発見された以上、どのようにして改善するかという話につながります。もちろん、企業は自浄作用も持っています。しかし、内側から何かを変えるというのにはものすごく大きな力が必要です。大きな企業がコンサルタントを使う理由はその辺にありそうです。