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知っている、から、理解できた、へ。理解できた、から、できる、へ。ビジネス知識からパフォーマンスへの橋渡し

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経営コンサルタントは何をするのか?

 コンサルティング会社は、フィーをもらって、現実を理想に近づけるための活動をします、たぶん。

 さて、標準的には、現実と理想のギャップを埋めるためには次のような手順を踏むと思われます。

 

◆手順

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 コンサルタントの仕事?

 基本的な手順は上記のような流れになるでしょう。現状に不満がある、と言っても、その不満がなぜ生じているのかということや本当に不満なのかということを含めて、曖昧な点がたくさんあります。

 不満の渦中にある人は、実感として、その不満や問題点を把握しています。しかし、漠然とした問題に漠然とした答えを出しても、説得力が得られません。言い換えれば、お金を取るのには不十分です。

 そこで、色々な角度からデータを収集して、分析し、問題を構造的に把握しようとします(難しい言い方ですが、要するに、これが問題だ、これが原因だ、というメカニズムを指摘するということです)。そして、その現状に対して、あるべき姿を提示して、そのギャップを埋めるための改善策を提案します。

 

コンサルタントの力量

 このように書くと、コンサルタントの手腕は割と形式的に表現できそうですが、実はそうでもないというのが私の経験的な判断です。まず、コンサルタントを名乗っている人のなかには、問題の構造的な把握がとてもうまくできているとは言えないレベルの人がいます。

 標準的なモデルからすると、その人はコンサルタントとして力不足になるはずですが、分析力に問題があっても仕事が取れる人はいます。この点はいまだにわかりませんが、この世にはオーラとか妖怪じみた雰囲気とかそういうものがあるものなのかもしれません。こうして有名になった凄い人が、ノウハウをまとめた本を出版した時に、読んで大きな落胆を味わうことがあります。

 

 理性では味わえない説得力でサバイバルしてきたのかなあ、としみじみ思う瞬間です。