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従業員満足度アンケートについて考えてみる④

 やっただけの調査に意味はありません。アンケートならアンケートを実施して、何が言えるかが勝負です。つまり、従業員満足度をモニタリングしましょう、だとか提案してきたのに、大々的な調査をしてつまらない結果しか出せないコンサルタントは失せろ、ということですね。

 

 

 従業員満足度を知る方法は別にアンケートだけじゃない

 

 情報源をアンケートに絞る必要はありません。他の手法を用いて、従業員の声を拾うことも可能でしょう。そもそもワンショットのアンケート調査で、多くのことを知ろうと考える方に無理があるように私は思います。

 

 むしろ、アンケートに長時間割いて、従業員満足度調査のプロジェクトをするよりは、

 

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 違った角度から、3回調査をした方が情報は豊かになります。工数的な厳しさは、質問の量や設計を工夫することで、短縮できます。

 

ワンショットの調査でわからないこと

 複数回の調査をした方が、情報面で豊かになるのは、情報ソースのトライアンギュレーションというよりは、毎回の結果に基づいて、テストの対象つまり調査対象を変えていくことができるからです。調査結果を編み込んで、仮説形成をし直して、調べる内容も変えていくことができます。

 

 いくらワンショットのアンケートで包括的に質問をしたとしても、紙面にも、分析の観点にも限界があります。仮説形成と検証、そしてレビューを細かく刻んでいくほうが明らかに有益です。

 

  本来は、ここに、単独の調査結果に基づく実験的な施策も混ぜていくべきだと思います。実験から得られた学びも含めて、情報を得ることができれば、よりリアルな声を聞くことができるでしょう。