ぐるぐる思考に関して
なんか興味深いエントリーがあったので、メモ。
解決をするために、思考力を使う場合はとても健全だと思います。ただ、不安を埋めるために思考力を使う場合はだいたい不健全です。
答えの出ない問いを続ける、とか。いや、哲学者ならそれでもいいのかもしれませんし、楽しいことに対してそうするなら良いのですが、「そもそも解決不能な形の問題」に対して、思考力を使うと、何の生産性もないもんです。
そもそもそういう思考というのは、「あの子は俺のこと好きなんだろうか」と悶々と考えるようなもので、考えて答えが分かるならこの世には告白が玉砕することなんてないですから(断言)。限りなく少ない情報に偏った解釈を施して、アレコレと考えるよりは、行動した方が早いです。「僕のこと好きですか?」「私のこと好きですか?」って聞いてみればいいのです。
同じように、ぐるぐると回る思考は、問いかけの時点から解決不能な形になっていることがほとんどです。「この仕事は本当に俺にあっているだろうか」などと20代の頃はよく考えましたが、そんな質問よりももっと直接的なことを聞いた方が良いです。「今の仕事は楽しいか?」「この仕事を続けていて、将来的に明るいと考えているか」「労働の対価は投入する労働力に見合っていると思うか?」―――こういう風に、有り体に言えば、身も蓋もない質問を重ねていくことで、解決不能の類の問題を分解していきます。
で、この場合のポイントですが、細かい質問に対してあまりにもネガティヴな回答をしてしまう傾向にあるときには、そもそも疲弊していることがほとんどなので、睡眠薬でも飲んで寝ましょう。
考えても無駄な形の問題を考える、考えても無駄なくらい疲れているときに考える、という状況を避けることで、かなり不安を避けることができるはずです。