B☆らぼ

知っている、から、理解できた、へ。理解できた、から、できる、へ。ビジネス知識からパフォーマンスへの橋渡し

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士業とかいうビジネスセンスのかけらもない人たちが逃げ道にして集団自殺しかねない職業

士業はとにかく儲からないらしい

年収200万円弁護士、依頼を求めて町から町へ | 日刊SPA!

 

らしい、という伝聞なんだけれども、単なるうわさ話のレベルから、異業種交流会で観察できたレベルの話でも、実際に弁護士をしている人からも同じようなことを聞いた。はい。というわけで、士業について書きます。

 

専門サービス業についての大きな勘違い

  知人の高校の先生と話をしていて、「うちの卒業生で、前に出ていくのが苦手なタイプがいるんだけど、コツコツ仕事をするスタイルならいけるかもしれないからって、法科大学院へ行ってるんだよね」という話を聞いて、本当に、世間知らずの教師は罪深いなあ、と思いました。

 

 いや、ほんとに。

 

 まず、コツコツ仕事がしたいなら、迷わず普通に就職して大企業に行くべきです。いや、マジで。私の知人で、どう見てもコミュ障で容姿も安全域とは言えない人が、大企業に何とかもぐりこんで、営業としては全く役に立たなかったものの、本社部門で引き取ってもらって、割とたくさん給料をもらっているという事例があります。当人が幸せかどうかは別として、士業を営んでいれば、今頃廃業せざるを得なくなっていたでしょう。

 

専門サービス職は営業・マーケターとして優秀な人材が前提

 専門職で独立してしまうと、「自分で客を取って来なければなりません」。士業の資格を取って、そういう専門事務所に入ろうとしても、そもそも絶対数が余剰の状態にあるわけです。普通に大企業に入るよりも、狭き門、という可能性があります。というわけで、事務所に入ることができない、となると、独立を考えることになります。独立してしまうと、死ねます冗談抜きで食えません。異業種交流会とかその辺のイベントに冷やかしに行ってみてください。なんかあまり仕事ができなさそうな士業の人たちが目を光らせて、客を探していたりしますから。

 

 はっきり書いておくならば、「士業で成功するためには、普通の起業でも成功するくらいの幅広い能力」あるいは「経営者としてのビジネスセンス」が専門知識に加えて、必要になります。その基礎となるのは、営業やマーケティングに関する知識やセンスです。顧客がいるかどうかは、士業の生命線を分かちます。

 

 普通に企業でやっていくのが辛いからといって、資格を取って独立すると、いばらの道だった程度の道のりが地獄への道に早変わりする可能性があります。いや、ほんとに。成功者はほんの一握りです。

 

 よっぽど優秀でなければ、士業の道を選ぶことは薦めません。企業人としてがんばりましょう。