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創造性ということばの定義

曖昧な表現イクナイ

 よく考えれば、この記事を書き始めたにもかかわらず、「創造的」あるいは「創造性」といったことばの意味が曖昧なままでした。

 

 最新のもの=創造性? 

 たとえば、私は経営コンサルタントの仕事に就いた当初は、コンサルタントというのは最新のビジネス理論を生み出す人たちだ、と思っていました。つまり、最新のものを生み出す、という意味で創造性ということばを使っていたわけです。

 

 しかし、これは、私が世の中のことを知らないガキだったからです。実際のコンサルタントの仕事を見て、ちょっと落胆しました。これは創造性のある仕事なんだろうかと。ただ、巡り巡って、コンサルティング的な仕事に現在携わるときには、創造的な仕事だと考えています。

 

絵に書いた餅を食べられる餅にするだけでも創造

 たとえば、経営についてのテンプレートがあるとします。まあ、モデルでもいいです。ビジネス書を読んでもらえばいいですが、一つ一つのテンプレやモデルは抽象的で、実際の会社を当てはめるには大雑把過ぎるところがあります。そこで、解釈の過程が必要になってきます。また、解釈をして、アレンジをする必要も出てきます。こうした調整の過程は、個人の技量が非常に明らかになる局面なので、創造的であると言えるでしょう。一見、極めて基本やお手本に沿った仕事をすることも、技量なしにはなしえません。

 

 その点を考えると、コンセプトを現実に当てはめる、あるいは、現実をコンセプトに沿って作り変えるという作業は、それ自体が割と創造的です。非常に納得のいく、良い仕事ができる人もいれば、ぎこちなくレベルの低い仕事しかできない人も出てきます。創造性を要求されるからこそ、つまらない仕事をする人間が出てくるというわけですね。

 

 創造的、ということばから画期的なモノを連想するのは知能がガキだから、としか思えません。画期的な何かと現状のあいだには大きな飛躍があるように見えますが、その飛躍を漸進的なアプローチで埋めていくことにこそ、創造性はあるはずです。プロセスの積み上げを否定して、革命を夢見るのは、現実逃避と変わらないのです。

 

創造性の定義

【創造性】イメージと現実を埋めるために、イメージを変化させる、あるいは、現実を変化させること。

 

 

 こんな感じですかね?