B☆らぼ

知っている、から、理解できた、へ。理解できた、から、できる、へ。ビジネス知識からパフォーマンスへの橋渡し

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労働は苦行なのか

 私が大嫌いな認識の一つとして、「苦しいからお金がもらえるんだ」というものがあります。

 

 直接的にそう言ってくる人もいます。私はこの言い回しをされると非常に腹が立つのですが、それがなぜかというと、苦しいんだったら楽になるように努力すればいいし、そのために頭を使うのが人間らしさだろう、と思うからです。

 

 産みの苦しみ、ということばもありますが、プロセスが苦しいと結果は素晴らしくなるという思い込みでもあるのでしょうか。

 

 ですが、世の中を見渡すと、産みの苦しみを味わって、何か成果を上げる前に本人が死んでしまった……というような例が少なくありません。どうしても苦しい部分が残るというのなら仕方がありませんが、苦痛はできるだけ軽減するべきものであり、できれば無くなるにこしたことはないと思います。苦しい思いをすればするほど、価値が生み出せると思うのは、苦しさを正当化しているだけです。

 

 ガンバリズムを押し付けてくるタイプの人は、徹夜をした、とか嬉々として言ってくることがあります。お前の睡眠時間なんてしらねーよ、という意味でくだらない情報であり、徹夜するほど時間に追われて仕事をしたことが誇らしいというマゾヒズムを押し付けてくる点で鬱陶しいことこの上ありません。

 

 

 できる限り無理をしないワークスケジュールを組む、作業は効率的に終わらせる、次の日に疲れを残さない方法を考える……など、考えるべきことはたくさんあります。最終的に苦しさが残る可能性があったとしても、減らせるところは徹底的に刈りつくす、というのが物事を予測したり計画して解決することができる人間の能力ではないでしょうか。