従業員アンケートを考えてみる⑥
ESアンケートをするときなど、企業側にマンパワーとノウハウがなく、外部の調査会社などに依頼することが多いのではないでしょうか。
調査のアウトソーシング
もちろん、自社で「できる」ことであっても、あえてやらない場合があります。たとえば、自分の会社が嫌いなときに、自社の人事部が実施したアンケートに真面目に答えるでしょうか。もちろん、その会社に雇われたコンサルタントやリサーチ会社に本心を話すかどうかも定かではないですが。
ただ、会社がするにせよ、外部の業者がするにせよ、別の視点から別の結果が見える、ということは大切です。たとえば、外部のコンサルタントがべったりと会社に張り付いて、仕事をしている様子を観察するとなると、ホーソン実験のような特別な環境ができてしまう可能性がありますし(それ自体を狙うならまだしも)、工数から考えると、ものすごい金額が発生するはずです。
しかし、会社の仕事に関しては、自社の従業員なら常に観察しているはずです。普段の観察から、有益な情報が取り出せないことはないはずです。
できれば、一回の調査や施策のコストを抑えて、複数回のチェックを実施したいところです。複数の方法、複数の人によって、多面的に職場を眺めて、改善する方法を探すべきではないかと思います。
外部を利用するのは賢い手段ですが、外部に任せきりになってしまうのは愚劣な策です。結局、外部の人はお金をもらったとしても他人ごとだからです。