B☆らぼ

知っている、から、理解できた、へ。理解できた、から、できる、へ。ビジネス知識からパフォーマンスへの橋渡し

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ところで、コンサルティング営業とは何だろうか

 コンサルティング、ということばを見たければ、求人情報誌を開くことです。まあ、雨後の筍のように出てくること出てくること。ただし、純粋なコンサルティングという言葉ではなく、コンサルティング営業」というのが出てきます。意味不明なことばです。

 

 

 コンサルティング営業、という不思議なことばの解釈

 このコンサルティング営業ということば、概念は不思議なものです。何か特別なことをするのかと思って、職務内容を見ていても、単なる営業じゃないの、と言いたくなります。私自身の解釈を示しましょう。

 

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 単に営業と書くと、商品やサービスを売りつける欲しくもないのに買わせる飛び込み―――といった強引な押し売りのイメージを与えてしまいます。しかし、本来は、顧客が商品やサービスを購入するのは、ニーズがあるから=問題があってそれを何とか解決したいから、であるはずです。ですから、商品の導入効果を説明して、問題に対するソリューションを提案できるのがコンサルティング営業なのです。

 といったあたりでしょうか。

 

奇妙な図式

 ここに、「近年では物がありあまる状況になっており、売れない状況になっている」「ニーズを喚起することが必要」ということばを付け加えれば、もっともらしい説明のテンプレが出来上がります。

 胡散臭い話です。顧客はバカで、営業マンが勧めたものを何でもかんでも買ってくれる時代がここ10年、20年の間にあったでしょうか? 私はこういうストーリーを聞くたび、いぶかしんでいます。

 なぜか、営業と言うと、力技を連想させる風土は何なんだろうかと思います。本当に「ただの営業」が存在した時期なんてあったのか、と。商品を導入することで、顧客のどんな問題解決が図れるかということを説得するのはむしろ営業として当たり前のことなのではないかとさえ思います。

 

いや、営業でしょ

 さらに、本当にコンサルティング営業がコンサルティングだとして、取扱商品以外のソリューションを提供できるのでしょうか。アドバイスとしてフィーをもらう事態を想定しているでしょうか。

 

 営業、にコンサルティングを付けるともっともらしく見える、というのは気持ちの悪い風潮です。営業は、営業として、誇りを持って自社の商品を売ればいいと思います。