B☆らぼ

知っている、から、理解できた、へ。理解できた、から、できる、へ。ビジネス知識からパフォーマンスへの橋渡し

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過去の成功体験を捨てる(キリッ

 このタイトルですが、経営学をなまじかじっていたりすると、「アンラーニング」ということばを使うかもしれません。ただ、概念として提示されて、「学習棄却」ということばを当てはめていただいても、じゃあ、どうやって過去の成功体験捨てるの? という質問が生まれます。

                       

 そこで、経営学者の言葉に当たってみても、どうやったら過去の成功体験が捨てられるのかということが全然わからないのです。私もいまだにわかりません。

 

 興味深いことに、過去の成功体験に縛られず、新しいものに挑戦することが大事、と言っている人たちは軒並み過去の成功で地位を築いてきた人です。具体例は出しませんが、ビジネス関連のwebサイトでこの手合いの発言を探してみてください。ついで、その人の経歴を追いかけてみてください。豊富な事例と出会えます。世界的なコンサルティング会社でマネージャーまで上り詰めた、とか、事業会社で成功した、だとか……そういう「実績」が評価されて、発言に重い物があると他人に思ってもらえる人です。

 

 で、この人たちが新しいことが大事、過去の経験は捨てることが大事、と言っているとき、本当なのか、と思うと、思い出話ばかりしていることがあります。私は、過去の成功体験を捨てる、ことなんてできないのではないか、と思っています。

 

 

 ただ、人が経験から学ぶメカニズムと、人が経験に縛られるメカニズムにはすごく興味深いものがあります。